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1060話 ページ10
✩
｢とても美味しかった！久しぶりにまともな食事をとった気がするよ…♪｣
｢私に言ってくれたら奢りますよ…？｣
変な子だけど、純粋で可愛いな〜♪
外に行ってったけど、もしかして寮の人じゃなかったの？
勝手に連れてきちゃった…
｢凛月、後は私やるから月永さんと遊んできたら？｣
｢ん、ありがとう…♪｣
｢ちょっ…！？｣
｢｢きゃああああぁ！！！｣｣
凛月が軽くキスをすると、後ろにいた子達がじたばたしてた
私は凛月に注意しながら、スポンジに洗剤をかけて泡立てた
｢見せつけないの！欲求不満か！｣
｢そうだけど？｣
｢…え？｣
ぽかんとしてると、凛月はほっぺたに手を置いてきた
｢ふふっ、顔真っ赤…♪｣
｢っ…り、凛月が…！！｣
手があわあわになったせいで払いのけることもできなくて、私は余計に顔が熱くなった
よ、よくない…！
本当に良くないと思う！
｢もっと会いたいって思うのはおかしい？｣
｢っ…おかしくない｣
｢だよね〜♪｣
｢けど！場所わきまえて！TPOこれ大事！｣
｢本当は嬉しいけど、怒るしかないんだよね〜。俺にはちゃんと分かってるよ…♪｣
凛月と全然会えてなくて、凄く寂しかった
でもこんな場所でそんなこと言えないし、そもそも私は人前で見せつけるの好きじゃないし
｢…もう、ありがとね♪｣
｢ふふっ、どういたしまして〜♪｣
｢｢可愛すぎる〜〜♪｣｣
｢わはは！Aも意外と見せつけるな〜♪｣
｢…｣
完全に外野の存在忘れてた…
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
