1055話 ページ5
✩
｢あのUNDEADに勝利してしまうなんて…｣
｢だけど的確だった。あいつら、ただの馬鹿じゃないぞ｣
ALKALOIDとRa*bitsの皆さんと帰ってると、風早巽さんに声をかけられた
｢先程から浮かない表情をしていますが…体調が優れないのですか？｣
｢あはは…ちょっと疲れたみたいです｣
｢おれも…あんなのアイドルのライブじゃないよォ。治安が悪すぎる｣
｢…｣
私がずっと言いたかったことを、燐音さんはさっき大勢の前で主張してくれた
正直、私はおかげで少し心が軽くなった
あれは悪い行いなのに…
｢それじゃあ、おれこっちだから。またな、おまえら。頑張れよ…♪｣
｢また会いましょうね、に〜ちゃん♪｣
｢に〜ちゃんばいば〜い！｣
真白さんは何か言いたそうな顔のまま、ぐっと堪えていた
確か、リーダーになったんだっけ
｢に〜ちゃん、俺…｣
｢大丈夫だ。Ra*bitsはただ可愛いだけだったか？｣
｢…｣
｢不安になるのも分かるよ。確かに怖いよな｣
私だって、絶対に何もされないなんて保証もないし
アイドルである以上、いつ攻撃の対象になるか分かったもんじゃないよね
特に、大切な仲間とかがいたら
｢…あの、真白さん！私と行動しませんか！｣
｢え？｣
Messiahは本当はかっこいい系統だけど、基本的に誰とでも仲良くできるし
｢私と一緒に、可愛いの強さを見せてやりましょう！｣
｢Aさん…はい！｣
｢こうなったら、怖い現実も忘れちゃうぐらいお客さんを幸せにしましょう！｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
