幸せのおすそ分け２２【あんスタ】 (ページ3)

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1053話ページ3

✩

｢うわっ！？｣

｢なんか見たことある光景だな…｣

｢あるんですか！？｣

大神さんが舞台から蹴り落とされたよ！？

仁兎さんがため息ついてる

｢Aちんは噂ぐらい聞いたことないか？龍王戦って名前なんだけど｣

｢あぁ！聞いたことあります！よくグラウンドでやってたやつですよね？｣

｢そうそう…｣

私は仁兎さんとお喋りしながら、ちょっとだけ不思議に思った

吹き飛ばされたのに、あそこら辺が妙に静かっていうか…

なんか知ってたみたいな動きをしてる

もっと騒がれても良いはずなのに…

｢ふふっ…れいちゃん、楽しそう♪｣

｢本当に笑ってる…あいつのメンタルどうなってんだ｣

Crazy:Bっていうロゴに、お客さんのざわついた反応

れいちゃんは気づいたのかも

私が夢で見た景色そのものだってことに

｢なんかあいつら、喋ってないか？｣

｢本当ですね…なんて言ってるんでしょうか｣

『ぎゃははは！お～い！聞こえてるかハニー♪』

｢っ…！？｣

私が固まってると、仁兎さんは不思議そうに首を傾げていた

びっくりしすぎたかな…？

『こいつら、俺っちのハニーを狙ってるらしいから自分で用心しとけよ！落ちこぼれの俺っちには助けてやる余裕もねェし…♪』

｢な、何言ってんだあいつ…｣

｢ハニーって…お客さんのことでしょうか？｣

燐音さんは笑いながらこう言った

『ぎゃはは！刺激が強かったらごめんなァ！』

｢…｣

『せいぜい互いに、最高にゾクゾクするアイドル屋さんごっこを楽しもうじゃねェか…♪』