1051話 ページ1
✩
｢そんなに噂になってたんですね〜？｣
｢Aちんがいるって駆けつけてきた人もネットじゃいるって書いてあったぞ｣
｢そうなんですか！？｣
そういえば確かに、息を切らして喜んでくれる人も何人かいたような…
仁兎さんとお喋りしながら、ライブ会場に向かっていた
チケットもらえるなんて、今日の私はついてる〜♪
…はっ！
｢この言い方、あの人そっくり…！｣
｢どうした？｣
｢な、何でもありません！｣
｢たまに変だよな〜？あはは、朔間と仲良いのも納得だ…♪｣
｢れいちゃんとは自称仲良しですからね！｣
隣では何故か、一彩さんたちはオムライスの話をしてた
そんなに美味しかったんだ？
私も今度食べてみようかな
｢にしても、手袋あっつい…蒸し蒸しします…｣
｢外は日焼けしたくないんだな〜って分かるけど、なんで屋内にまで付けてるんだ？｣
｢これはその、諸事情があって…｣
｢…？｣
一彩さんこっち見てないし、今は外してもいいかな
私は手汗が酷くて手をぶんぶんして冷やしてた
｢はぁ〜、涼しい〜♪｣
｢美意識高いですよね。尊敬しちゃいます…♪｣
｢え！？いえいえ、そんな…！｣
｢創ちんとAちんって系統が似てるから、仕事とか何回か一緒にしてるはずだよな？｣
｢…？はい、何回かご一緒させてもらってますよ！｣
仁兎さんは私と紫之さんを交互に見て、理由は分からないけど苦笑した
｢いや…アイドルとしては、二人がためで話してるほうがお客さんも喜びそうだな〜って思ってな｣
｢確かにもっと可愛くなるんだぜ！｣
｢なるほど…！｣
あんまり考えたことなかった！
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年3月15日 6時
