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800話 ページ50




「あの人いますか?」

「はい。本当に来てるみたいですよ」


マネージャーさんに探してもらうと、例の人はしっかり来てくれたらしい


「…ふふっ♪」

「はぁ…本当に、子供の成長って早いんですね」

「マネージャーさん!行ってきます!」

「行ってらっしゃい…♪」


私はステージに立つと、マイクを握りしめた

そこで見てろよ

お前なんかじゃ私は利用しきれない

むしろ利用される側の人間なんだって、ここで思い知らせてやる!

(お借りした曲:イドラのサーカス・Neru様)


『…!』


燐音さんやニキさん、ラブい人もいる

えへへ、頑張らないと…♪


『青い空が汚れて見えますか 暗い部屋が何より好きですか』


ふふっ、驚いてる

可愛いだけだと思った?

残念、私はかっこいいの…♪


『あぁ、そんなら少し遊ぼうよ ねぇどうだい、今日なら少し安いから…♪』


すっごく楽しい!

皆が私を見てくれてる!


『あぁ そんなの 聞いちゃいないぞ お釈迦様 手足の この糸 解いて…♪』


きたっ

サビだ!

私はさっきよりもぐっと力を込めて歌った


『裸体になってさ 踊り明かそう We know We know!君の本性 また綺麗事並べて 君はきっとピエロがお似合いさ…♪』


これは今私と目が合ってる人に向けて訴えてるんだけど、ちゃんと伝わってるよね?


『自問自答 どれが嘘で 右往左往 どれが本当 ほら 舞台に上がりなよ』

「…!?」

『ビビちゃってさ 武者震いしてんのかい…♪』

「「きゃあああああああああ!!!!!!!!!」」

「ぷっ…あははっ♪」


私が手で挑発すると、この楽しいライブ会場でたった一人何に脅えたのか走り去る大人がいた

もう近寄るなば〜か…♪

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時

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