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782話 ページ32




「Aちゃん、こんなのどう?」

「わぁ!可愛い〜!!これ吸血鬼モチーフだよね!」

「そう!!分かってくれて良かった〜♪」


このマントがひらひら〜ってしてるのとかめちゃくちゃ可愛くてりっちゃんに似合いそ…

…可愛い?


「これ私が着るの?」

「そうだよ?スカートなんだから!」

「…私が吸血鬼!?」

「うん!凛月くんが吸血鬼だから良いかな〜って♪」


てっきり魔女とかそっちかと思ってた…!


「おっ、いいねいいね!俺その発想大好き〜!」

「なるほど。彼氏の役割を衣装にするとは…あんずも考えたな」

「りっちゃんは彼氏じゃないですからね!?」

「冗談だ」

「えへへ、考えたでしょ〜♪はぁ、吸われたい…♪」

「それまさかあんずちゃんの願望じゃないよね?」


遊木さんがそう言ってから、もうそれにしか見えなくなった

ま、まぁいいや


「ありがとうあんずちゃん!」

「ふふっ、どういたしまして!」

「しかし…少し引き受けすぎじゃないのか?」

「え?そうなの?」


もしかして、負担かけさせちゃってたのかな…

我慢は良くないよ

私が声を出そうとすると、あんずちゃんは笑顔で言った


「Aちゃんは唯一の女の子だからね!絶対に作りたかったんだ!」

「あんずちゃん…!」

「斎宮先輩に取られる前に!」

「…」


な、なるほど…

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時

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