778話 ページ28
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「りっちゃ〜ん!!おめでとう!よく頑張ったね〜♪」
「ふふん…♪」
子猫みたいにわしゃわしゃすると、りっちゃんは満更でもない顔をしていた
「頑張ったご褒美のちゅ〜は?」
「え!?も、もう仕方ないな〜」
「わ〜い…♪」
あれ…
よく考えたら、私からちゅうしたことないかも
どきどきしながらすると、急に恥ずかしくなってきて顔を見ることができなくなった
りっちゃんも静かだし…
「ってりっちゃん!?」
「…見ないで」
顔色を伺うと、りっちゃんまで赤面していた
「だって、本当にすると思わなかったから…」
「これだけ頑張ったんだから、何かしたいって思うのは当然でしょ〜?」
「じゃあディープ…」
「それは却下」
「え〜」
しょうもない話をしながら、私はりっちゃんと手を繋いで帰った
つい昨日までは罪悪感があったけど、今は大丈夫
ほんと、誤解が解けてよかった〜…
「私もま〜くんたちと一緒に片付けしたかったなぁ」
「みんな俺を優先してくれたんだよねぇ。ふふっ、ま〜くん達らしい…♪」
「私だけ手伝わなかった罪悪感もあるけど…まぁりっちゃんを送り迎えしてるから仕方ないか〜♪」
「俺が送り迎えしてあげてるの〜」
騎士だから…とか何とか言ってるけど
さっきから欠伸ばっかりしてて、本当に疲れてそう
「今日だけは抱き枕になってあげてもいいよ…♪」
「え、ほんとに?」
「疲れてそうだし、変なこともしないでしょ?」
「やった〜、たまには頑張るのも良いねぇ♪」
ほんと、ほどほどが一番だよ…♪
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時