767話 ページ17
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「ここは皆男しかいないし、Aちゃんは危ないよ。別の部屋を探してみたらどうかな」
「そ、そうですね!」
うぅ、なんでこんなお店の中をぐるぐるしてるんだろう…
誘ってもらったのに入れてもらう部屋がないって…
「今の聞いてたよ〜Aちゃん♪」
「ひっ!?」
「そんな怯えなくて大丈夫だって〜。おじさん達のいる部屋なら安心だからさ…♪」
「ええと…」
そ、そうだ!
マネージャーさんのいる部屋をさがせばいいんだ!
私はお酒臭い人に尋ねた
「あの、マネージャーさんはどこの部屋に…」
「そんなの知るかよ…ひっく、何人いると思ってんだぁ?こんな可愛い子を見ながら飲めるなんて最高だぜ〜♪」
「え?あ、あの…!」
ひいいいぃどうしよう連れてかれる!!
内心ビビりまくりながら、その人に抵抗できずにいた
「遅せぇよ!…ってAちゃん!?ったくお前何やってんだよ!」
「一人でふらついてたから案内してあげたんだよ」
「こんなむさ苦しい部屋でごめんな…♪」
「…?」
なんで皆、笑いを堪えてるんだろう
何となく危険な気がする
とても良くない気がする!
「えっと、私トイレ…ひぎゃっ!?」
「今来たところだろ?トイレならここですればいいって…♪」
「は?え、ちょっと…」
抱きつかれるのも嫌だけど、百歩譲ってそこは良いとしても
さっきまで全開だったのに…
「な、なんで扉…全部閉めるんですか?」
「換気が終わったからに決まってんだろ〜♪」
「…っ、いや…」
「見た目も声も全部可愛いなぁ〜♪」
こうなるって、分かってたのに…!
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時