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793話 ページ43




「ふふっ、ここをこうして…あとは冷ますだけで完成〜♪」

「すご〜い!」

「はい、あ〜ん…♪」


んん、おいし〜♪

厨房に行くと、たまたまKnightsがお菓子を作っていた

割と出遅れたかなって焦ってたのに…

Knightsの人達もいてよかった〜♪


「イチャイチャしないのもう…あれを見たら少しは落ち着くんじゃない?」

「うわっ…」

「…!」


なんか、瀬名泉さんがかぼちゃをゴリゴリしてた

せ、瀬名泉さん…


「かぼちゃ掘るの上手〜…♪」

「何でもありなのね…」

「むぅ…」

「あっ、それよりりっちゃん!これじゃないお菓子を運ぶとか言ってなかった?」


何ヶ月か前に何かで優勝したって聞いたし

本当に凄いよね〜りっちゃん♪

私はりっちゃんが運びたいらしいお菓子を乗せると、声をかけられた


「A」

「なぁに…むぐっ!?」

「わっ!?鳴上先輩どうしたんですか!?」

「司ちゃんは目を閉じてなさい…♪」


ひえ、頭鷲掴みされた…!?

私が耳まで赤くなると、りっちゃんは嬉しそうに笑った


「うん、いい反応…♪」

「り…りっちゃんのバカ!お水飲んでくる!」

「え〜、俺がせっかく愛を込めて口移し…うぐっ」

「凛月ちゃんは疲れてるのよねェ。Aちゃんはお水買って口直しでもしてらっしゃい♪」

「あ、ありがとうございます!ばいばいりっちゃん!」


りっちゃんが鳴上さんに引き止められると、私はすぐに厨房を出た

もう、人前でしなくても…!


「…んん?」


恥ずかしくて意識してなかったけど、そういえばこの味どこかで…

あっ、これこの前くれたお菓子だ!

美味しいかったから今回だけ許してあげる〜♪

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月28日 19時

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