720話 ページ20
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「あと数回しか練習できないんだから、個人で不安な部分は消しておくように」
「うふふ、Aちゃんと遊木クンの前だとしっかりしてるんだから…♪」
「うるさいクソオカマ!」
練習が終わると、私はすぐにりっちゃんを呼んだ
ま〜くんには申し訳ないけど、先に帰ってもらうことにした
「ま〜くんたちはダメ!何となく来ちゃダメ!」
「分かった!分かったよ!二人で行ってこい!」
「それじゃあ、お先〜♪」
りっちゃんの手を引っ張りながら、私はグラウンドに向かった
「スコップ?」
「夢で見た場所は、ここら辺だったはずなんだけど…」
「夢って…そこ慰霊碑の傍だよ、危なくない?」
「うっ…でも、ここにある気がする…」
掘ろうとしても、夢みたいに土が柔らかくなかった
かちこちで、全然掘れない
う〜ん…どうしよう
「何がしたいのか分からないけど…Aはどこを掘りたいの?」
「ここ!この月とぴったり重なる、大きな桜の木の下」
「水かけたら掘りやすくなるよ」
「はっ…!りっちゃん賢い!」
「ふふん…♪」
ジョウロで水をかけて、私は頑張ってそこを掘り続けた
その間に、りっちゃんにもちゃんとあの夢を説明した
慰霊碑がすぐ近くにあってちょっと怖いけど…
でも
もしかしたらここに…
「…!」
今、何か硬いものが当たった
私は急いでそこを掘り進めた
…あっ!
「あった!!」
「見つかった?」
「うん!りっちゃんこれじゃない!?」
「ん〜…暗いからスマホの光当ててみる。…あっ」
「やっぱり!」
あの夢は本当だったんだ!
それじゃあ、これはひいばあちゃんが私に…!
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赤月 音(プロフ) - ミズキさん» 嬉しいです!かなり長編ですが、最後までお付き合いください!! (2021年12月27日 19時) (レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
ミズキ(プロフ) - 面白いです♪こんなに長く書けるなんて尊敬しかない!! (2021年12月27日 12時) (レス) id: 5cf73cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
赤月 音(プロフ) - 碧生さん» ありがとうございます!!これからも頑張ります! (2021年3月1日 15時) (レス) id: 2f5f5d572a (このIDを非表示/違反報告)
碧生 - 凄い面白かったです!!これからも応援してます! (2021年2月28日 10時) (レス) id: 7ffc4172b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年2月24日 7時