検索窓
今日:14 hit、昨日:2 hit、合計:14,576 hit

483話 ページ33




「今から泣いてちゃダメでしょ、A?」

「な、泣いてない!頭撫でないで、泣きそうになるし、落ち着きそうになるから…」


会場に向かう時間で既に、私は全身に寒気がしていた

興味津々の皆さんに自分を見せびらかして…

あはは、私は芸を見せるお猿さんにでもなった気分

怖くて足に力が入らない…


「…A?」

「ど、どうしたの…うわっ!?」

「もしかして…熱ある?」

「…な、無いよ!私は大丈夫だから。それに、りっちゃんは今日私と戦うんだよ?好都合でしょ」

「否定しておいて秒で認めないでよ…よいしょ」


りっちゃんは私を軽々とおんぶしてしまった

今日は、りっちゃんとは対戦相手なのに…


「A羽でも生えてるのかってぐらい軽いし、これぐらい平気平気…♪」

「りっちゃんが優しいと…っ、泣きそうに、なっちゃうじゃんかああぁぁ…」

「も〜まだ向かってる途中だよ?負けてすらないのに」

「ひっく…うわああぁん!やだやだ!りっちゃんに勝てる訳ないのに…!」

「決闘を申し込んだのは俺だけど、受けて立ったのはAでしょ」


そうだけど…

赤ちゃんみたいにおんぶされながらあやされてると、会場が見えてきた

あんまりにも大きい会場に、私は見ただけでぞくっとした

ここで、今日…


「朔間凛月と、柊Aで〜す。あと、誰か冷やすもの持ってきてください」

「どうかなさいました?」

「Aが熱出しちゃって…___」


りっちゃんのライバルにはなりたいとは言ったけど

何もここまで早くする必要ないよね…?

484話→←482話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:あんスタ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。