481話 ページ31
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「ん…あ、あれ…?」
気がつくと朝になっていた
こんなふかふかな布団、持ってきてたっけ…
そういえば昨日…
「はっ!」
わ、私あの後どうしたんだっけ!?
あれ…そもそもあれ自体が全部夢だったとか…?
「吐いたはずの袋が消えてる…」
さすがに人のゲロを持ってくような人いないだろうし
なんか身体も軽いし、風邪引いて変な人に襲われる夢を見てただけだったのかも〜♪
そう思うと、凄く気が楽になった
不自然なほど身体も元気だし、さっそくレッスンしよう!
「よし!妖精さんに褒めてもらうんだ〜♪」
その後はぶっ続けで何時間も練習をした
するとまた少し寒気がした
や、やっぱり風邪引いてたのかな?
「う〜ん…よ、妖精さ〜ん?あの、出てきてくれませんか?」
シーン…
あ、あれ…?
夢か現実か分からない!
「妖精さんじゃなくて悪かったな」
「あれ!?ま〜くん!」
「泊まり込みでレッスンしてるって聞いて、生徒会室に行くついでに寄ったんだけど…」
「ち、違うからね?妖精さんは愛称っていうか…!」
「うんうん。そういう年頃だもんな」
「誤解しないで!?」
本当に違うんだってばぁ…!
私は昨日の夢(?)を話した
するとま〜くんは面白そうに笑いだした
「あはは!まさか人のゲロ持ってく人なんていないだろ…♪」
「そ、そうだよね。おかしいなぁ…」
「どうせ疲れてたんだろ?家帰って寝たほうが良いぞ」
「そうしようかな…もうちょっと練習したら帰るよ」
「そっか」
よし!
練習再開だ!
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時