幸せのおすそ分け１０【あんスタ】 (ページ22)

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472話ページ22

✩

『っ、はぁ…はあっ…！』

｢｢きゃあああああ！！！！｣｣

｢めっちゃかっこよかった～！！！｣

｢ヨウちゃ～ん！！｣

あはは…あぁそっか

私ずっと怯えてて忘れてたけど、そうだった

噂が気になって来てる人もいるんだろうけど、私のことをずっと好きでいてくれた人達も来てるんだった

大事なこと、忘れてた…♪

『っ、はぁ～！楽しんでくれて嬉しいです！このまま二曲目も歌っちゃいます！！私の新曲！』

曲が流れてきた

私この曲凄く好きで、絶対に大成功させてみせるって決めてたやつ

盛り上がれる曲だけど、少し寂しさも感じられるような…

『ほらいつだって同じで分かり合ってる？とんだ勘違いだよ♪ここに居る僕に気づけないだろう…♪』

(お借りした曲:サムライハート・SPYAIR様)

このまま歌いきってやる！

歌もダンスも全て完璧にこなしてみせないと！

『むかつくんだそんな自分も無関心な世界も！』

｢｢Hey！Hey！｣｣

『応えて！誰かいませんか…♪ずっと探しても答えないや…♪』

私の大好きな曲！

大好きな歌詞！

これらがもっと大勢の人に届きますように…

そう願いながら、私は声を張り上げた

2階にも3階にも人がいっぱいいて、みんな笑ってくれている！

『はっ…はぁ…た、楽しんで…はぁ～…楽しんでくれましたか～！！』

｢｢楽しかった～～！！！｣｣

『うわぁ～い…♪ありがとうございます！本当に嬉しいです！！』

まだまだ続けてやる！

そう自分に言い聞かせて、私はその後も歌い続けた