461話 ページ11
✩
「…」
「おっ、随分どっしり構えてるじゃねぇか♪」
「はっ!鬼龍先輩ですか!?ここここ怖いです…!」
「…はは、とりあえず落ちつけ」
忘れてた訳じゃないけど、そういえば紅月のライブもあるんだった…!
本番早すぎない!?
「けいちゃん、本当に良いの?」
「あぁ。元はと言えば、俺が貴様を誘ったんだから貴様のやりたいことは大抵目を瞑るつもりだったしな」
「けいちゃん…詐欺には気をつけてね」
「単純な貴様に言われたくないわ!」
けいちゃんにちゃんと許可もとったし、ライブが終わったら私の宣伝しよう
今日はとりあえずこのライブを大成功させることだけを考える!
私は慣れない着物が嬉しくてついはしゃいでしまった
「わぁ…!綺麗〜♪」
「頼むから浮かれてミスだけはするなよ」
「わ、分かってるもん…」
「駄弁ってないで行くぞ。神崎を見習え」
「…?我は準備ばっちりである!」
神崎さんって意外と可愛い人…?
最近少し気づいてしまった
「A殿、冷や汗が出ておるが大丈夫か?」
「だだだ大丈夫です…!」
「何やら単独ライブもすると聞いたぞ。こんな所で躓くようじゃ一人でやってけないだろう」
「ははっ、素直に励ましてやれば良いじゃねぇかよ。もし嬢ちゃんが失敗しても、俺たちがサポートしてやるからどっしり構えとけ」
「ははは、はい!」
だ、大丈夫…大丈夫
練習通りにやれば良い…
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月31日 6時