幸せのおすそ分け１０【あんスタ】 (ページ8)

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458話ページ8

✩

｢…え？今なんて？｣

｢だから、私もアイドルってこと皆に言う！｣

｢あれだけ嫌がってたのに、何でまた…｣

まぁそうだよね

急にどうしたって思われても仕方ないと思ってる

｢あれはどう考えても王さまの策略だよ。わざわざそれに乗っかる必要なんて無いって｣

｢それでも良い！私の本気を見せないとあの人には認めてもらえないから！｣

｢だからって…｣

｢りっちゃん！私を信じて！｣

私がりっちゃんを見つめると、りっちゃんはため息をついた

降参します…って言いたげな顔してる

｢話して、なに？自分を見世物にしたいの？｣

｢うん！でもね、ただ見世物にされて終わろうだなんてはなから思ってないよ｣

｢何か作戦でもあるの？｣

｢作戦かは分かんないけど…私が全力で歌って、凄いだろって思わせてみせる！｣

答えになってるかは微妙だけど…

それに、やれる事はもうそれしかない

全部を出しきるって言ったって、元から私はスカスカ人間だし

｢まだアイドル始めて数ヶ月でしょ…｣

｢で、でも！それしかできないんだもん！｣

｢公表して、後悔しない？｣

｢うん。私が選んだ道なんだから｣

｢…仕方ないなぁ｣

りっちゃんは私の頭を撫でた

猫でも撫でるみたいに、優しく丁寧に

｢何があろうと、俺はいつでもAの味方だからね｣

｢えへへ、ありがとう…♪｣

なんだかんだ言って、りっちゃんは優しいなぁ…♪