幸せのおすそ分け１０【あんスタ】 (ページ38)

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488話ページ38

✩

『っ、はあっ…はっ…はぁ…！』

『結果は…柊Aさんの勝利！しかしまたもや数票差の勝ちとなり…＿＿＿』

こ、こんなの泥試合だよ…！

いつまで経っても延長戦、延長戦って…

ステージで気を失いかけた私に、りっちゃんは慌てて向こうから走ってきた

『A！』

『はあ…はぁっ…りっちゃん、はぁ…マイク…音、入ってる…』

『もう良いよ！俺は棄権す…』

『りっちゃん！！』

声を出すのがこんなに苦しかったなんて

あはは…視界がぼやけてイルミネーションみたい…

『ええと、延長戦は…』

『します！はあ…はぁっ…ね、りっちゃん…？りっちゃんだって、はぁ…疲れてるでしょ…』

『俺は夜だからまだまだいけるけど…Aはまだ体力作りだって数ヶ月しか…』

『良いの！！舞台袖行くから、げほっ！ごほっ…どうぞどうぞ、続きを…』

立っているのもしんどくて、私はりっちゃんが貸してくれた肩によりかかっていた

膝がガクガクしてる…

はは…りっちゃんはあんなに平気そうなのに、私ときたら…

『…』

｢｢凛月く～ん！！！｣｣

『っ…～♪～♪』

｢｢きゃあああああああ！！！！！！！｣｣

ほっ…よかった

真っ赤になった身体を色んな人達に冷やしてもらっていると、段々瞼が閉じていった

こんな所で寝るとか、有り得ない…

分かってるのにな…