389話 ページ39
✩
｢わぁ…！お寿司だ！｣
｢回っていますよ！｣
｢ジュースがお皿に乗ってる〜！｣
｢ふふっ、Uniqueなお店ですね…♪｣
｢…？ほんとだね！｣
発音良すぎて聞き取れなかった…
これが噂の回転寿司なんだ！
私がずっと来たかった場所だ〜♪
｢え、まじでこいつら来たことないんだ…｣
｢だから言ったでしょ〜。浮世離れしてるって｣
｢二人とも、サイドメニューはこっちのパネルでお願いするのよォ｣
｢Touch Panelが一つの机に一台置かれてあるのですか！？何と気の利いた店なのでしょう…♪｣
｢こんな高級なお店初めて来た〜♪｣
｢一皿100円が高級って…どんな生活してんの｣
何故か当然のように隣に座っていたりっちゃんに、机の端にくっついてたものについて質問した
この固そうな黒いやつなんだろう？
｢りっちゃんこれお水〜？｣
｢ちょっ…Aそれはダメ！！そこ押したら熱湯出るから絶対に触っちゃダメ！｣
｢え！？そうなの！？｣
｢なら水はどこにあるのですか？｣
｢さっき来た道に置いてあるから…誰かこの貴族と貧乏人に案内してあげてよ｣
あ、危なかったぁ…
りっちゃんがあそこまで必死に止めるのって中々ないから、普通に驚いちゃった
それにしても、なんで熱湯だけ机にくっついてるの？
水で良くない？
｢お年寄りが立たなくていいように工夫されてるのよ｣
｢素晴らしい配慮ですね…！｣
｢ね〜…！｣
｢ここにお水があるから、好きな量入れてちょうだい｣
｢え！？この水無料なの！？わ〜い、飲み放題だ〜♪｣
｢段々心配になってきたわ…｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
