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375話 ページ25
✩
｢も〜りっちゃんのアホ〜…先に言ってよ｣
｢知らないもん〜。俺そんなつもりで買ってないし｣
｢…ほんと？｣
｢…ごめんそれは嘘｣
やっぱり…
今日も遅くまで練習をして、りっちゃんと一緒に帰った
ま〜くんは生徒会のお仕事かな？
｢そういえば、新人戦もうちょっとだね｣
｢うぅ…緊張でお腹が…｣
｢大丈夫だよ〜。俺でも確か勝てたし｣
｢りっちゃんもやったことるの？｣
｢うん。一年生の時に｣
｢それいつの一年生…？｣
去年か二年前かは不明だけど、りっちゃんもやったことあるらしい
やっぱり緊張とかしたのかな
｢…忘れた｣
｢えぇ！？｣
｢去年の実力テストの結果とかいちいち細かく覚えてないでしょ。そんな感じ｣
｢なるほど…！｣
説得力がある
りっちゃんってたまにする例えが物凄く的確なんだよね
それでもって分かりやすい
こう、賢いのが内側から溢れてるよね
｢その指輪で俺のことでも思い出して、安心したら良いんじゃない？｣
｢りっちゃん…頭良いね！｣
｢ふふん、でしょ〜♪｣
｢私そうする！この指輪お守り代わりにするよ！｣
そういえば昔話、私もそんな事をりっちゃんに言ってた気がする
りっちゃんもこんな気持ちだったのかな〜♪
｢Aなら大丈夫だよ｣
｢…うん！｣
｢もし負けたら、俺が慰めてあげる…♪｣
｢なっ…それじゃあ勝ったら？｣
｢ん〜、キスでもハグでも何でも良いよ♪｣
そんなストレートに言わなくても…
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
