371話 ページ21
✩
その後は一階でアクセサリーを見ることになった
…はっ！エスカレーター！
私はすぐにりっちゃんの後ろに乗って、ドヤ顔をした
｢りっちゃんの方がちっちゃくて可愛い〜♪｣
｢…ふふん♪｣
｢なっ…｣
一段上に登って、今度は見下ろされてしまった
ま、負けてたまるか！
｢…｣(一段上る)
｢…｣(もう一段上る)
｢ぐぬぬ…｣
｢エスカレーターで遊ぶな！お前らは子供か！｣
｢ごめんなさい…｣
反対側のご家族に笑われた…
ま、まぁいいや
それから一階のアクセサリーコーナーに行って眺めてると、りっちゃんはまた私を呼んだ
｢A見て見て｣
｢な〜に？…わぁ！ピンク？の綺麗な指輪だね〜♪｣
｢もしかして今日コンタクトしてない？｣
｢え？うん｣
｢もっと近づいて見てみて｣
何か飾りが付いてるのだけは見えてたけど…
指輪から数センチぐらいの距離までいくと、小さな王冠みたいなダイヤモンドの近くに、直径5ミリぐらいの鳥が羽ばたいていた
綺麗〜…！
｢鳥がいる！！…っていうかさっきからよく見つけられるね！？｣
｢凄いでしょ…♪｣
｢リサーチでもしてたのか？｣
｢ううん、本当にたまたまだよ〜｣
｢私全然気づかなかった〜…｣
そもそも指輪つけないから、ゴムコーナーばっかり眺めてたしね
そういえば、高校で出来た去年の友達と遊んだ時、確かほとんどの子が指輪つけてたような…
｢ね、ねぇ二人とも。最近の若い子って指輪とかつけてたりするの？｣
｢最近の若い子が何言ってんだ。…って言っても、俺もよく知らないなぁ。妹は確かつけてたな｣
｢ま〜くんの妹さんオシャレ…！｣
｢まぁ女の子だからな…♪｣
｢う゛っ…｣
｢ごめん悪かったって｣
私女の子じゃないの…？
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
