352話 ページ2
✩
｢…｣
また交番に行くと、警察官二人はそれはもうめちゃくちゃ驚いていた
何してんだこいつ…みたいな顔しないでよ！！！
｢はぁ…はぁ…あ、あの…！財布、落ちてました…！｣
｢また君か…もしかして学校に行きたくないのか？｣
｢逆です！さすがに3限目までには行かないと、追走が…じゃなくて中身！見てください！｣
｢｢！？こ、これは…！｣｣
本当なら私はもう見過ごして走ろうと思ってたんだけど
ちょ〜っと興味本位で中を覗くと免許証に何十枚の諭吉さん、それと…
怪しげな真っ白いお薬が入ってたから、これは見過ごせないと思ってしまった
｢こいつだ！こいつが黒幕だったに違いない！｣
｢でかしたぞ君！｣
｢私はもう行きますから！何があっても絶対もう帰ってきませんから！！｣
｢｢ご苦労さまです！！｣｣
ご苦労さまって目下に使う言葉だけど、言われ慣れてないからちょっと嬉しかった〜♪
…じゃない！！もう行かなきゃまずい！！
｢はぁ…はあっ…｣
｢荷物点検させて頂きます｣
｢遅刻とはいいご身分ですね｣
｢ひっ！？あ、あの…先生…これ色々あって…｣
｢放課後、職員室に来なさい｣
｢はい…｣
なんか今日、色んな人と会った気がする…
しかも、あんなに全力で走り回ったあとにまた持久走って…
それはもう物凄くしんどかった
｢も、もうダメ…走れない〜…！｣
｢わぁっ！？Aが倒れた！？｣
｢Aちゃん！？｣
野球かってぐらい土だらけになると、あんずちゃん達が焦りながら優しく土を払ってくれた
あぁ、なんて優しいの…
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月27日 18時
