308話 ページ8
✩
「タンタンタタンタンッ…♪す、凄い!できた!!」
「Aがワンテンポ遅れる理由は一個手前の動きを直さなきゃダメって…この人よく分かったねぇ」
「そこまで見られてたんだ!?」
なんか恥ずかしいような、怖いような…
でもそれでこんなに上達できるなら、私はすっごく嬉しい〜♪
「ありがとうございます!」
「ふふっ。ねぇA、俺は大丈夫だけどそろそろ寝たほうが良いんじゃない?」
「え?…わっ、もう3時過ぎてたの!?あの人もさすがに寝てるかな?」
「そうなんじゃない?怖いなら俺が子守唄歌ってあげる…♪」
「私はちっちゃい子じゃないからね…?」
ちっちゃい子みたいに喚いてたのは私だけど…
ホラー映画かゲームぐらいでしか見たことないもん、あんな展開
りっちゃんは寝袋に一緒に入って暖めてくれた
あったか〜い…♪
「うっ…全身痛い、筋肉痛がやばいよ〜…」
「よくそれでこんな時間まで練習してたねぇ?」
「えへへ…だって憧れのアイドルだもん♪」
「そっか…♪」
りっちゃんが子守唄を歌い始めると、勝手に瞼が閉じていった
「すぅ…はっ!ご、ごめんね。なんか急に睡魔が…」
「寝て良いんだよ、おやすみ…♪」
「うん…すぅ…おやすみ…」
りっちゃんには本当に申し訳ないことをしちゃったな
夜のりっちゃんは危ないとか思って遠ざけたから、罰が当たったんだ…
今度何かお礼しよう…
その後、私は秒で眠りについた
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時