349話 ページ49
✩
「うぅ〜、疲れたぁ〜…眠い〜…」
「よしよし。お疲れさま…♪」
「りっちゃ〜ん…疲れたよぉ〜」
お風呂から出て部屋に戻ると、りっちゃんが何食わぬ顔して普通にベッドに寝転がっていた
居候か
でもまぁ、私もりっちゃんといたかったし…
のそのそベッドに上がって、私はりっちゃんに身体を預けた
まだ8時なのにもう眠い…
「ん〜♪」
「今日は甘えんぼさんだねぇ。そんなに疲れたんだ」
「だってりっちゃん、最近来てくれないし」
「最近はお仕事で旅行に行ってたからねぇ」
「…はっ!ごめんね、りっちゃんの方こそお疲れさま」
Knightsなんて色々あったとはいえ、やっぱり忙しいだろうし
それなのに文句一つ言わないなんて優しいな〜
うんうん、惚れ直すわ
「ふふっ、ありがとう。でも今回はほとんど寝てるだけだったし、楽な仕事だったよ〜」
「そうだったんだ。それは良かったね〜♪」
「うん。ただ撮影するだけで、大体暇してたし」
「うんうん」
「そういえばA、最近モデルとして大注目されてるらしいじゃん」
もう知ってたんだ…
情報ってこんなすぐ回るものなんだな〜って感心してると、りっちゃんが少し手に力を入れたのが分かった
「私はりっちゃんがだぁ〜い好きだよ〜♪」
「…うん♪」
「ふぁ、あふ…」
「もう寝る?」
「ん〜…でも、りっちゃんともうちょっとだけ喋りたい…」
「可愛いなぁもう…♪」
多分ほっぺたにキスされたんだろうけど、私は眠過ぎてそれが夢か現実か曖昧になってきていた
勝手に瞼が閉じていく
まだ、りっちゃんと話したいのになぁ…
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時