347話 ページ47
✩
｢ふぁ、あふ…おは、よ…｣
｢｢…｣｣
今日は朝からよく見られるような…
教室に着くと、全員から凝視されてしまった
それがなんか怖くて私はあんずちゃんのところへすぐ駆け寄った
｢あ、あんずちゃ〜ん…｣
｢Aちゃん…凄いね！！｣
｢…へ？｣
何言ってるんだって顔してると、あんずちゃんは私にスマホを見せてくれた
｢…！これ！｣
｢そう！今爆発的に売れててね、Aちゃん大注目されてるんだよ！｣
｢そ、そうなの！？｣
｢むしろよく今日まで気がつかなかったな｣
りっちゃんと色々あって、それどころじゃなかったし…
なんて言える訳もなく、苦笑しているとスバルくんはキラキラした目で私を見てくれた
おぉ、眩しい…！
｢凄いよA！これでライブのオファーとかもいっぱい来るんじゃない！？｣
｢はっ！それは嬉しい！｣
｢でもモデルとして大注目されてる訳だから、アイドルとしてはどうなんだろう…｣
｢そこはほら！気合いで！｣
｢気合いでどうこう出来るものなのか…？｣
注目してくれたのは嬉しいけど、モデルとしてなのか…
私は特別アイドルに向いてる訳じゃないし、どうしたもんかなぁ
う〜ん…
私が悩んでると、あんずちゃんは笑顔であるものを見せてくれた
｢アイドルとしての仕事なら、自分から参加すればいいよ！ほらこれ！｣
｢あんずちゃん…女神？｣
｢まだ受かってもないのに！？｣
｢だ、だってこれ…！｣
私はその紙を見て思った
こ、これは…！
｢アイドルっぽい！！｣
｢そりゃアイドルの仕事だからね！？｣
｢頑張ってこれ受かるぞ〜♪｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月25日 9時
