343話 ページ43
✩
｢りっちゃ〜ん！起きて！｣
｢んん…あと一分…｣
｢むっ…りっちゃん｣
｢うぅ、はぁ〜い…｣
私とりっちゃんの様子を見て、ま〜くんは何故か呆気にとられていた
｢ばんざいして〜｣
｢ばんざぁ〜い…すぅ…｣
｢ここの髪の毛凄いぴょんぴょんしてる…アイロンするからじっとしててね？｣
｢はぁ〜い…｣
アイロンをして、それなりに身なりを整えてあげた
因みにま〜くんはまだぽかんとしてる
｢ねぇA〜｣
｢あ〜あれは確か向こうに置いてあるよ〜｣
｢はぁ〜い｣
｢…｣
準備も終わって、りっちゃんを背負っていざ出発
因みにま〜くんは未だにぽかんとしてる
…って！
｢ま〜くんはさっきから何してるの！？｣
｢い、いや…俺することないなぁ〜って…｣
｢いつもと一緒のことしてくれたら良かったのに…｣
｢な、なぁA。凛月と何かあったのか？｣
一瞬ぎくってなったけど、私はいつも通り返した
そんなに分かるぐらい変わったのかなぁ？
あんまり自覚ないんだけど…
私が尋ねると、ま〜くんはおどおどしながら必死に答えようとしてくれた
｢どうして？｣
｢いや…その…熟年夫婦みたいな感じっていうか。手馴れてるっていうか、なんて言えば良いんだ？？｣
｢あはは！何それ〜♪｣
私とりっちゃんは先日あんなカップルみたいな会話をしてた訳なんだけど
一応言っておくと実際に告白されてはいない
…曲がりなりにもアイドルだからね
だから別に付き合ってはいない
ただ…
｢ただのま〜くんと同じ、幼馴染みでしょ〜♪｣
｢…？？そうだな？｣
ちょっと特別な人ってことを認めただけ…♪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年1月25日 9時
