305話 ページ5
✩
「用件を説明するぞい」
「は、はい…」
え、そのキャラずっと続けるの?
わざとじゃないの??
「そんな畏まらなくてもよかろう。我輩達の仲じゃないか…♪」
「う、うん…そうだね。れいちゃんなんだもんね…?」
「そう言っておるじゃろう」
「…怒ってない?私がその、遅いから」
「いいや、むしろ驚いておる」
そう言うと、れいちゃん…なんだよね?
れいちゃんは私の顔をまじまじと見つめた
すると微笑んだ
「よくこの業界に足を踏み入れてくれたのう。正直なところ、我輩は諦めておったぞ…♪」
「うん…そんな感じしてた…特に最後に会った日とか」
「さすがAじゃのう。我輩の心を読むとは♪」
「顔に出てたしね…」
カチコチになりながらお喋りしてると、誰かが部屋に入ってきた
あっ、この人確か…
「噂の女性アイドル科って本当にAちゃんの事だったの!?」
「お、お久しぶりです…!」
「久しぶり〜!俺のこと覚えててくれたんだ…♪」
「は、はい!」
名前は忘れたけど…
そんな事絶対に言えない、口が裂けても言えない
後でちゃんと調べておこう
確かUNDEADだっけ
「そろそろ本題に入ろうか。我輩はAに助っ人を頼みたい」
「んん?助っ人?」
「そうじゃ。我輩が所属しておるUNDEADは、過激で背徳的でのう。ちょっと襲われておくれ」
「分かった!」
「即決しちゃって良いの!?」
「はい!あっ、でも私、歌とか踊りはまだ…」
気がつくと、れいちゃんは私の頭を撫でてくれた
相変わらず強引で、そこは変わってないんだな〜ってちょっとだけ安心した
「ありがとう。その代わり、我輩もそれなりにアイドルのイロハを教えてやろう」
「ほんと!?ありがと〜れいちゃん!」
やった〜♪
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時