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337話 ページ37




「何に拗ねるの〜?」

「いや、気のせいなら良いんだけど…」


何が良いの

つい言葉にしそうになったけど、私は慌てて止めた

いやいや、何言ってんの

ただのヤバい奴じゃんこんなの


「…」


なんで教えてくれないの…

私は少し怒りそうになりかけた

このまま溜め込むのは良くないと思って、私はりっちゃんに質問した


「ね、ねぇりっちゃん」

「んん?」

「その相談って、私じゃダメだったのかな〜なんて…」

「…」

「あはは…やっぱり忘れて!」


私は別に、りっちゃんを困らせたい訳じゃないし

そ、そう…これはあれだよ

この前の質問からちょっと不安になって、まさかりっちゃんに彼女ができるんじゃないか〜とか…

いやおめでたくて結構なんだけど!

私は応援するけど…ちょっと寂しいっていうか…


あれこれ考えていると、りっちゃんは話したくなさそうにゆっくり話し始めた


「いや、その…」

「…?」

「可愛い…」

「…え」


多分今の私、顔が真っ青になってるかも

あからさまに動揺する私には目もくれず、りっちゃんはずっと手を顔につけたまま俯いていた

何故か緊張してくる私が、まるで私じゃないみたい…


「ねぇ、そろそろやめてよ」

「え…?な、何を?」

「…」

「りっちゃん?」


私が顔色を伺うために近づくと、急に手を引っ張られた

…え?

何故かそのまま地面に押さえつけられた…?


「そんな反応されたら、俺どうしたら良いのか分からなくなるんだけど…」

「…?」

「A、俺のこと大好きでしょ」

「んなっ…!!?」

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時

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