317話 ページ17
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「〜♪…うわっ!?」
「うわぁ、痛そうな音…」
「Aちゃん大丈夫なのォ!?」
今は鏡で動きを確認しながら踊ってたんだけど
汗でど派手に滑った…
やだぁ〜、今日は鳴上さんもいるのに〜…
お恥ずかしいったらありゃしない
「うぅ…床拭きます…」
「アタシがやるから休んでてちょうだい。さっきからずっと休み無しで動いてたでしょ」
「いやいや!私がっ…!」
「!?危ない!」
「ちょっ、大丈夫!?Aちゃん!?」
頭がくらくらして、倒れそうになっちゃった
何で同じとこで足を滑らせてるの私…
私はアホか!
「ご、ごめんなさい瀬名泉さん!あはは…昔から学習能力なくて…」
「休む時はしっかり休む。それぐらい基本でしょぉ?」
「うっ、はい…」
「泉ちゃん、少し言い過ぎ…」
「急いだって今すぐ上手くなれる訳じゃないんだから、焦らず確実に前に進みなよ」
「はっ、はい!」
「あらあら…♪」
そうだよね…
ちょっと焦りすぎてたみたい
はぁ、落ち着け私…
上を見すぎちゃダメだ
「それと。明日からここ使えなくなるから」
「…あっ、そういえばそうでしたね」
「だからなるくんも来たんでしょ」
「そうよ。軽く身体を動かしておかないとねェ♪」
「そういう事だったんですね…!」
「って言っても、他に借りてる所があるからそっちを使っても良いのよォ。司ちゃんもずっとそこで練習してるし」
はぁ〜、そんなに借りてたんだKnightsって…
「いえ!こんなに良くしてくださりありがとうございました!私は他の所で練習します〜♪」
「そう?いつでもいらっしゃい…♪」
私が頭を下げた時だった
何故か全身がゾクッとした
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時