315話 ページ15
✩
「〜♪〜♪…う゛っ」
お腹が今、ぶちってなる音がした…
やばい、痛い…
とりあえず、今日は配信にしようかな
せっかくお姉ちゃんが今隣にいないし、絶好の機会♪
「おい〜っす…♪」
「あっ、りっちゃんおい〜す…♪」
「もしかして今から始める感じ?なら俺もやる〜♪」
「ありがと〜!それじゃあ、りっちゃんもいるよ〜っと…」
「…?声枯れた?」
「え、分かる?」
「ちょっとだけ」
視聴者さんにも分かるかなぁ…
もしそうなら最初に話しておこう
「えっとね〜、今日はずっと歌ってたせいで喉がからからだけど許してほしいな〜」
「あれだもんね、ヨウちゃん音痴だからコソ練…」
「言わないでよ!も〜…」
「ふふっ…げ」
「…?」
りっちゃんが無言で指をさしたコメントには、「りっちゃんって朔間凛月くんですか?」と書かれてあった
まぁりっちゃんもアイドルのファン増えてるしね
最近は活動してないらしいけど、先日まで結構良い感じじゃなかったっけ?
DDD辺りからちょっと暇そうだけど
「りっちゃんはね〜、すっごく歌が上手なの!子守唄とか秒で寝れちゃうんだよ〜♪」
「まぁ俺はヨウちゃんにしか歌ってあけないけど」
「今絶対視聴者さんは何を聞かされてるんだ…って思ってるよ。私が代弁してあげる」
ほら、コメントでもそうそう!って書いてある
私の胸が苦しい…とか、俺が子守唄を歌うんだ!…って書いてあるのはとりあえず無視しよう
「これはヨウちゃんガチ勢を減らす作戦なんだけど?」
「はいはい、ありがと〜ね。まず私のガチ勢とかいるのか微妙だけど。いたら…その人変わってるよ」
「あははっ。そうだね〜♪」
たまに毒を吐いとかないと皆耐性つかないから
視聴者さんにも暴言ぐらい吐いちゃうよ〜
私は優しくないからね…♪
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時