312話 ページ12
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放課後、私は斎宮宗さんのいる手芸部の部室にあんずちゃんと向かった
どうやら試しに着てみて欲しいんだとか
「し、失礼しま〜す!」
「あぁ、ようやく来たのだね愛しのAよ!さっそく衣装に袖を通してみたまえ!」
「は、はいっ!」
「Aちゃん着いてきて〜!」
どうやらあんずちゃんが着替えさせてくれるらしい
確かに後ろのお腹のところとか細いし私入るかなぁ…
この衣装を着こなすには痩せないといけないのか…!
「きつくない?」
「全然平気だよ!わぁ…!衣装が可愛すぎる〜!」
「斎宮先輩のはロリ…こほんっ、趣味が溢れてたけど、これはそんな事なくていい感じだね♪」
「聞こえてるのだよ小娘!!」
「げっ…」
「ふふっ♪」
着替え終わって、マントを羽織ると私は自分が自分じゃないように思えた
そして最後にあんずちゃんは私に杖を持たせてくれた
なぁにこれ?
あっ、そういうことか!
「これ、羊飼ってる人が持ってるやつ?」
「そう!杖!踊りに邪魔になったらポイってしてもいいけど、可愛くない?」
「んなっ…ポイってしないよ!なんかあれみたい!魔法使いっぽいね〜!」
「はぁ、なんて愛らしい容貌なんだ…!」
「ここにやばい人がいます」
あんずちゃんがいなかったら私危なかったかもしれない…
その後、同じValkyrieの影片さんもやって来て
「ごっつ可愛いわぁ〜♪よぉ似合ってるで…♪」
「ありがとうございます!あんずちゃんには感謝してもしきれはいよ〜♪」
「あはは!これ一応斎宮先輩にも手伝ってもらったんだよ!」
「そうだったんですか!?ありがとうございます!」
「悔しいことに、小娘が勝手に大半を終わらしてしまったがね…」
なんかほのぼのしてた…♪
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時