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301話 ページ1

✩✩


「ふふっ、可愛い彼女でしょ…♪」

「ただのガキじゃん」

「そう思っていられるのもきっと最初のうちだけだよ」


俺と張り合いたいなんて、ほんと可愛いんだから…♪

俺はセッちゃんに質問した


「なんで俺にわざと聞かせたの」

「はぁ?何の話」

「さっきの会話。わざわざ連絡送ってきてさぁ」

「…ちょっと間違えただけ」


ツンデレだなぁ

自分で制御できなくなったら、どうせ俺に止めてもらおうとしてたんでしょ

例のゆうくんの時みたいにさ


「王さまもAも…かさくんもかなぁ。皆ただ真っ直ぐなだけじゃん」

「だからこういう業界には向いてないんでしょ。あいつらはアホみたいにちょこまか付いてくるけどさぁ」

「…それに救われてたのはセッちゃんの方でしょ」

「っ…知ったような口聞かないでくれる!?」


あぁ、可哀想

皆誰も悪くないから、余計にそう思う


「良いの?大事な彼女がこのまま社会に殺されて」

「セッちゃんはねぇ、ひとつ大事なものを見落としてるよ」

「はぁ?」


Aは確かに運動は苦手だし、特別頭が賢い訳でもないけど…

でもねぇ、特別な才能をもってる


「Aは天才だよ」

「あいつが?まさか人を和ませる天才とか言わないよねぇ?」

「そのまさかだよ」


俺は初めて会った時から感じてた

この子は何となくいい子で、優しくて、傍にいてくれるだけで心が落ち着く

その優しさに俺は救われたよ

だから確信できる


「Aはアイドルに向いてる。しかも、セッちゃんはまだ知らないだろうけど、危機回避能力にも長けてる」

「そんな大袈裟な…」

「本当だよ。じゃないと、あの可愛さをどうやって維持したまま愛されてんの?」


Aは俺といたいらしいけど、俺だってそうだよ

俺はセッちゃんに言ってやった


「Aを舐めたら痛い目にあうよ…♪」

「ふんっ、んな訳ないでしょ」

「ふふっ…♪」


Aの魅力を見せつけてあげてよ、世界中に

302話→



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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年1月25日 9時

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