友達以上を望むそうです ページ42
衣更side
「A。ちょっと良いか?」
「う、うん」
「…場所、変えようか!」
「そうだね」
俺たちは教室の少し先にある空き教室に、Aが持ってるマスターキーでこっそり入ることにした
こんなの悪いことなのに、真面目なAが割とすんなり受け入れてくれたことが少し意外だった
はっ!それだけ怖がられてるのか!?
「A」
「真緒」
「「…先どうぞ」」
「はは…どうぞどうぞ。レディーファースト」
「それなら、真緒がレディーってことで」←
「大丈夫かA?」
一向に話す様子がないから、俺は先に言葉を発した
休み時間も少ないしな
「ごめんなさい!俺はずっとAのこと女の子として見てたのに、お前はそうじゃなくて…」
自分で言っててよく分からんけど、もう勢いのまま話すことにした
考えれば考えるほど、言葉が出てこなくなる気がしたから
「ちょ、ちょっと待って。私は真緒のこと男の子だと思ってるよ?」
「?でもあの時、男して見られてないってことか〜って聞いたら…」
「ちょっとあるかもって言ったんだよ?だって真緒は友達だから。男の子として見るのと友達として見るのって、ちょっと違うような気がして」
「…あ、あぁ、友達としてか!そうだよな!」
やっぱり、モヤモヤが消えない
友達以上を望むのは、許してくれないのか?
なんてな、はは…ポエムかよ恥ずかしい←
「でも、なんで一緒に寝てたの?」
「え!?あ〜いや、別に深い意味はないっていうか…」
「そっか」
「…それだけ!?もっとこう…何かないのか!?」
「?うん」
こいつ将来大丈夫かな…
俺としては、もうちょっと意識してほしかったなぁ
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2020年1月27日 17時