自業自得だそうです ページ31
鬼龍side
凄んだつもりだったのに、この真面目ちゃんは全く動じなかった
蓮巳の旦那も言ってたが、最近は本当にここら辺で不良どもが増えたよなぁ
これはもしかしたら、蓮巳の旦那が考えてた"有り得ないこと"が案外本当かもしれねぇぞ
｢ふわぁ…ふ｣
｢嬢ちゃん、眠いのか？｣
｢はい。ちょっとだけ…｣
｢無理して今日裁縫とプロデュースを学ばなくて良いんじゃねぇか？また今度教えるぞ｣
｢今できることは後回しにしたくないんです｣
まぁ、俺もこんなボケ〜っとした子が有名な百戦百勝の最強不良グループの一員とは思えねぇけどよ
まさか副番長とかだったりしないだろ←
｢ふん、俺の話は長いぞ…♪｣
｢お願いします｣
｢良いだろう。まずは基本のプロデューサーとしての心構えからだ。初めに…｣
｢神崎。俺たちは先に練習しておこうか｣
｢そうであるな。蓮巳殿のアドバイスを自ら願い申しあげるとは、A殿に関心する…♪｣
最初から眠そうだったし、すぐに寝る気がするけど…
あぁ、やっぱり
｢…はっ！私のクレープ！！｣←
｢そうか。俺のためになるアドバイスよりも夢の中のクレープを貴様は取るのか｣
｢ち、違うんです。クレープはお持ち帰りで…あれ？｣
｢よし分かった。倍にして聞かせてやろう｣
｢えっ…｣
まぁ、あれだ
今回は自業自得としか言えないからな
頑張れ、A…
｢質問するぞ。何分前集合が常だと俺は言った？｣
｢30分前、でしたっけ？｣
｢部活か。10分前と言っただろう。もう一度最初から頭に叩きこんでやろう｣
｢すぅ…はっ！あ、あの、今のは…｣
｢倍だ｣
｢うぅ、はい…｣
強くなるんだぞ
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2020年1月27日 17時
