焦燥する騎士【あんスタ】 (ページ25)

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昼休みページ25

｢え、えっと…｣

｢テンポが分からなくなったら、メトロノームを使いながらやってみて｣

｢メトロノームってどうやって動くの！？｣

こんなに焦ってるAは可愛いなぁ…♪

宣言した通り、俺は昼休みになるとAに手取り足取り教えてあげていた

この時間がずっと続けばいいのに

｢あれ、くまくん…と胡桃沢｣

｢セッちゃん。なんでここに？｣

｢普通に練習しようと思ってただけ。本当にくまくんどうしちゃったの？｣

｢なんでもない｣

そう答えてから俺がAのほうを向くと、何故かAが少し動揺していた

それはセッちゃんにも伝わったようで

｢どうしたの、胡桃沢｣

｢へっ！？あの…いずみ、できれば名前で呼んでくれるかな｣

｢？うん、いいけど｣

｢よかった～！ありがとういずみ！｣

気さくなのは美点だけど、でもやっぱりモヤモヤする

だってセッちゃん、ちょっと照れてるし

Aは可愛いんだから、もっと自覚しても良いはずなのに

｢りつ、最後にダンス教えて！本当にお願い！｣

｢うん。いいよ♪｣

こんなに軽やかに踊れたのはきっと、今日が初めて