神さまの気まぐれ陸【あんスタ】 (ページ33)

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嫌われ者の大将ページ33

｢ふぁ、あふ…｣

｢一旦休憩しましょうか。今日はケーキを…｣

｢ケーキ！？わあぁ、おいしそ〜〜♪｣

｢ふふっ、せっかくだからかぶりついちゃいますか…♪｣

ホールケーキを二人で完食する気か…？？

それにしてもあの子、いつそんなお菓子作りをする時間なんか作れたんだ？

｢Trickstarの新衣装、どうですか！｣

｢んむっ…！すっごく良い！！よし採用！｣

｢はやっ！？｣

｢愛が伝わってくるな〜♪流星隊の考えてみたんだけどどう？｣

｢んん〜…！素敵です！！採用ですね！｣

｢早くない！？｣

全生徒分の衣装や仕事の振り分け、考えただけで恐ろしい…

デザイナーの方たちとも協力しながら、お嬢様たちはテキパキと仕事をこなしていった

それにしても凄いな…

｢(こんなに大きいビルを建設できる金…天祥院くんじゃなきゃ到底できなかっただろう)｣

お嬢様を出すことで、彼らも動き出す

表面だけでなく、水面下ですら今大きく影響が出ている

｢(大財閥と死んだアイドルの創始者の意思を持つ人間。これは歴史に残るだろうな)｣

｢椎名さん、少しお時間いいですか｣

｢は〜い！あんずちゃん、行ってきます！｣

｢また…あっ、はい！行ってらっしゃい！｣

現に、お嬢様はかなりあちこちから声をかけられている

力になりたいだの、混ぜてほしいだの、そういった媚びへつらう電話が多いそうだ

考えれば当たり前だ

かつての偉大な人間が、自分の会社を平気で潰す勢いで計画を立てていたら今のうちに流れるのが最適解だ

｢(お嬢様の電話には協力の声ばかりだが、実際には不満のほうが多いが仕方ない)｣

蹂躙する暴れ馬を歓迎する馬鹿はいないからな

ゴッドファーザーと繋がりのあった有力者たちを除けば、お嬢様たちはまさに嫌われ者の大将だ