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3663話 ページ13

✩✩

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「あ、あれ!?私…」

「仕事で疲れたみたいね。凛久くんって子が家まで送ってくれたのよ」

「り、凛久くん…」


_______


てっきり、夢だと思ってた

でも、もしかして…あの時本当に、凛久くんに危なそうな注射を打たれてて…

それをAさんは治してくれたんじゃ…?


「わ、私の…せい…かも」

「?ぐすっ、なんでAちゃんなの…?」

「私のせいだ…ごめんなさい、ごめんなさい…!!私がAさんの寿命を縮めちゃったんだ!!」

「え、え?」

「A。落ち着いて」


落ち着いてなんかいられないよ!!!

私のせいで、私の憧れの人が死んじゃうなんて…


「…知ってる」

「ぐすっ、え…?」

「Double Faceの相手は、私達に任せなさいよ」

「…!?」


ひなちゃん…?

私が取り乱してると、ひなちゃんは言った


「たまたま聞いただけ。本当に、そこにMessiahは来るんでしょうね?何か知らないけど、それで救われるのよね?」

「う、うん…」

「ふん。嘘ついたらただじゃおかないから」

「な、なんで陽菜ちゃんが…?」

「はあぁ?」


凄く呆れた声で、アイドルらしくない不貞腐れた顔で陽菜ちゃんは言ってくれた


「あの人に迷惑かけたまま、死なれたら困るでしょ」

「…意外」

「うるっさいわね!またいじめられたいの!?」

「そっか…」

「私はただ、あの人に借りを作りたくないだけよ!」


…うん

そう、だよね

せめて今は、返せるような何かをしないと…後悔しちゃう


「よし!協力してあげる!」

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年11月8日 19時

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