3663話 ページ13
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「あ、あれ!?私…」
「仕事で疲れたみたいね。凛久くんって子が家まで送ってくれたのよ」
「り、凛久くん…」
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てっきり、夢だと思ってた
でも、もしかして…あの時本当に、凛久くんに危なそうな注射を打たれてて…
それをAさんは治してくれたんじゃ…?
「わ、私の…せい…かも」
「?ぐすっ、なんでAちゃんなの…?」
「私のせいだ…ごめんなさい、ごめんなさい…!!私がAさんの寿命を縮めちゃったんだ!!」
「え、え?」
「A。落ち着いて」
落ち着いてなんかいられないよ!!!
私のせいで、私の憧れの人が死んじゃうなんて…
「…知ってる」
「ぐすっ、え…?」
「Double Faceの相手は、私達に任せなさいよ」
「…!?」
ひなちゃん…?
私が取り乱してると、ひなちゃんは言った
「たまたま聞いただけ。本当に、そこにMessiahは来るんでしょうね?何か知らないけど、それで救われるのよね?」
「う、うん…」
「ふん。嘘ついたらただじゃおかないから」
「な、なんで陽菜ちゃんが…?」
「はあぁ?」
凄く呆れた声で、アイドルらしくない不貞腐れた顔で陽菜ちゃんは言ってくれた
「あの人に迷惑かけたまま、死なれたら困るでしょ」
「…意外」
「うるっさいわね!またいじめられたいの!?」
「そっか…」
「私はただ、あの人に借りを作りたくないだけよ!」
…うん
そう、だよね
せめて今は、返せるような何かをしないと…後悔しちゃう
「よし!協力してあげる!」
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年11月8日 19時