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九話 ページ9

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「そうだ!何時間も車に乗せられて、気づいたら森の中に…」

「あ、あのね、英智さま。森はしばらく歩くと棘の柵があって、凄く高いから出られないの…」



騒がしいっすね〜…



「皆誰とお電話してるのかな〜?あっ、おはよ…ぎゃっ!?」

「もぐもぐ、美味しいっす〜♪」

「ひえ〜、食費がえげつないことになりそう…」

「…?誰っすか?」



僕が目を覚ますと、目の前に美味しいステーキが運ばれてきてた

美味しくてすぐに完食しちゃったっすよ…♪



「私はA!」

「Aさん?Aさん…あっ!燐音くんのお嫁さんっすか!?」

「「えっ!?」」

「え?あぁ〜、まぁ…それより、自己紹介もしたし…」

「…?」

「さっそくで悪いけど、ご飯作ってください!」



んん?

何故か椅子に縛られてる人が気になるんすけど…



「やりたい放題だなおまえ!くっそ…!」

「足で縄を縛るとか、あんなのできるんだねぇ。俺普通に感動しちゃったんだけど」

「昔よくやってたからね〜」



あれ?

よく見たら、全員誘拐されたはずの人たちばっかり…

ってことは僕、まさか誘拐されたんすか!?



「もう〜!燐音くんのばか!僕を守ってくれそうな動きだけしてたのに!」

「いや〜君には苦労した…野生かよってつっこんじゃったもん」

「…?野生って、誰のことっすか?」

「あれだよあれ。燐音といた…え〜と…」

「乙狩くん?」

「そう!何時間も隙を見せてくれなくってさ〜?」



結構長い戦いだったみたいっすね…?

僕は仕込みのことしか考えてなかったんすけど…



「いや〜捕獲できると嬉しいね!」

「僕は獲物じゃないっすよ!」

「あはは!ごめんね…♪」

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作者名:赤月 音 | 作成日時:2022年7月30日 14時

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