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44話 ページ44
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｢そういえば、お前のことも探してたんだ。丁度いい時に見つかって良かったよ｣
｢や、やだやだやだ…ごめんなさい…助けてA！！｣
｢…｣
別に助けるつもりはないけど…
私は友達の前に出た
｢真緒くん。最後に聞きたかったことがあるんだけど、いい？｣
｢…ごめんなA。その話はこれが終わってから＿＿｣
｢答えて！｣
｢…｣
｢なんで、真緒くんは私に執着してたの？｣
後ろでがさごそ物音がする
凛月さんたちが逃げようとしてるのかな
私はお腹から血を流してる凛月さんを踏んづけた
｢まだ外に出ないでよ。凛月さんたちが逃げたら、私が真緒くんと二人きりになるでしょ？｣
｢こ、こいつ…｣
｢…やっぱり、そういうとこは似てるんだな。親子だもんなぁ｣
｢…？｣
真緒くんは、私の親に会ったことなんて…
｢むか〜し。俺が家族で旅行に行った時にさ、場所に似合わず綺麗な服を着た、可愛い女の子がいたんだよ｣
｢…｣
｢俺は一目惚れした。でも、すぐに失恋した｣
｢(もしかして…)｣
｢その子は突然現れたおっさんと、何度もキスをしてたから｣
おっさんは、お父さんのことだろうな
真緒くんに会った記憶がないけど…
でも、それは事実
｢俺はその子と少しだけ会話をして、誓ったんだ。いつか必ず、Aを幸せにしようって｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年6月27日 10時
