調査結果 ページ48
衣更side
｢A、実家に帰っちゃった｣
｢おっ！そうか、やっと凛月から解放されたんだな…♪｣
｢何それ…はぁ。楽しかったのにな〜｣
不貞腐れてる凛月を見て、俺は少し頬が緩んだ
こいつ…♪
｢暇だし、俺は教室戻って寝ようかな…｣
｢居眠り王子だもんな♪｣
｢は？何それ｣
｢あだ名だよ。おまえの｣
｢え〜…セッちゃんのキャッチフレーズなみに嫌なんだけど｣
あはは、そんな嫌がらなくても…
俺は凛月っぽいと思うけどな
眠れる冷笑の黒王子…ってやつだったっけ？
｢黒王子と居眠り王子なら、どっちのほうがまだマシ？｣
｢…居眠り王子かも｣
｢ほらな〜♪｣
｢むぅ…俺はもう寝に行くから。ま〜くんは過労死でもしてればいいよ｣
｢はいはい…♪｣
凛月は俺を見て、不思議そうに首を傾げた
んん？
｢なんかま〜くん、今日元気だね？｣
｢そうか？普通だと思うけどな｣
｢…良いことでもあった？｣
良いこと、か…
｢あはは、そんな大したことは何も起きてないよ…♪｣
｢なんか…気持ち悪い｣
｢悪口だぞそれ！？｣
｢にやにやしてて変なんだもん｣
最近、凛月みたいな人と会ったことぐらいだな
その人も気だるげで、よく寝るし本当に凛月そっくりで…
思い出すとまた顔が緩んでしまった
｢…｣
｢寝に行くんだろ？後で起こしに行ってやるから、ほら。おやすみ…♪｣
｢う、うん｣
いやぁ〜、今日もいい天気だな…♪
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りっちゃん
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年3月8日 8時
