レポート11・癒し系彼女 ページ11
衣更side
｢昨日、Aちゃんの声しか聞こえなくて…凛月？って人は寡黙なんですね｣
｢え？俺は凛月の声しか聞こえなかったんですけど…｣
凛月は呼び捨てか…
相当この子たちに敵視されてるんだな
いや、俺も人のこと言えないけどさ
｢にしても、癒し系女子なんですね。Aちゃんって子は｣
｢はい！私たちの癒し系彼女です！｣
｢みんなの彼女ですから！｣
｢あの、凛月…さん、はどんな人なんですか？｣
｢居眠りばっかしてますね｣
｢よく寝てる系って実はムッツリ多いですよね！うわぁ、やだやだ！絶対やだ！｣
とんでもないど偏見だな！？
ムッツリかどうかは置いといて…
｢一応確認したいんですけど、Aちゃんは良い子なんですよね？｣
｢当たり前じゃないですか！！｣
｢凛月さんは本当にいい人なんですか？襲ったりしませんか？いや絶対してるんでしょうけど！可愛いし！｣
｢し、してな…いと、思いますよ…多分｣
くそっ、断言できねぇ〜…！
男の俺にすらべたべたひっついてくるような奴だぞ？
そんな可愛い彼女がいたら、凛月のやつ…
｢｢…｣｣
｢不安になってきた｣
｢調査しないと気が収まりません！！｣
｢ごめん！俺もだ！！｣
まさかこうなるとは思わなかった
俺は癒し系女子Aちゃんを、この子たちは居眠りムッツリ(？)凛月をお互いもっと調査することにした
｢(ていうか…)｣
｢これで連絡できますね！…ん？どうしました？｣
｢あ、あぁいや…｣
SSで優勝した俺のこと、本当に知らないんだな…
｢よし！重要な助っ人もできたし、再び調査開始です！｣
｢お、おう！｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2022年3月8日 8時
