会話が進展しません ページ2
決心したはものの…
何をどうすれば良いんだろう
今は生徒会室でひたすら文字を書いてて真緒はすぐ近くにいるけど、どうしたものか
｢…真緒｣
｢ん？どうした？｣
｢肩揉むよ｣
｢…お、おう。急だな｣
最近真緒が疲れてる原因は、きっと生徒会長になったことが大きいように思える
痛くならない程度に私は真緒の肩を揉んだ
｢あ〜気持ちいい、上手だな〜♪｣
｢それなら良かった｣
｢おぉ、肩がすっきりした…これでより仕事に専念できるよ！ありがとな！｣
笑顔でそう言うと、真緒はさっきと同じ体勢で書類仕事に取りかかった
う〜ん…
私が口下手なのもあって、全然会話が進展しない
もっとこう、真緒の本音を聞き出せるような…
｢もうこんな時間か。A、そろそろ帰るか？｣
｢ううん。気持ちは嬉しいけど、もうちょっとしてから帰るね｣
｢そうか？俺が言えることじゃないけどあんまり無理するなよ〜？｣
それはこっちの台詞なんだけどな
はぁ、変なこと考えてないでお仕事しよう
｢…な、なぁA。やっぱりもう帰らないか？｣
｢え？なんで？｣
｢い、いや！特に深い理由はないけど…｣
｢…｣
｢疲れてるかな〜って…はは…｣
また隠しごとしてる…
ちょっとむかってしたけど、束縛だけは絶対にしたくないから見過ごすことにした
でも、どうして急に追い出そうとするんだろう
｢また明日｣
｢おう！じゃあな〜♪｣
すっごく気になる…
｢…あぁ、れいちゃん？うん！今終わったよ♪｣
『ほんと！？今来てくれたら最高に楽しいよ！』
｢すぐに行くね！｣
気になるけど、今はとりあえず急ごう
れいちゃんと一緒にクソ野郎どもをぶん殴らないと♪
｢…あっ、忘れ物した｣
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作者名：赤月 音 | 作成日時：2021年6月14日 16時
