秘密があるそうです ページ1
突然だけど、真緒には秘密があるらしい
それは先日の出来事
「大所帯になって、Knightsも大変だなぁ」
「まぁね。はいA」
「そこは俺の役割だろ」
「力仕事なら任せて、真緒」
「だからそこは俺の役割だろ!!」
今年から生徒会の一員になった私は、真緒と一緒にKnightsと軽い報告をしていた
凛月さんから割と重ためのダンボールを受け取ると、真緒がすぐに取ってきた
私が持つのに…
「俺のプライドが許さないんだよ」
「そうなんだ。ありがとう」
「っ…どういたしまして!!」
「なんで後ろ向くの?」
私が感謝すると、何故か真緒は後ろにいた鳴上さんの方を向きながら返事をしてきた
人の目を見て話すのは大切だって、家族や昔通ってた空手教室の師匠から教わってるんだけどな
「気にしないでちょうだいAちゃん。これは真緒ちゃんがAちゃんに言えないことなのよ…♪」
「鳴上!?」
「…私に言えないこと?」
別に付き合ってるから全部包み隠さず教えてほしいって訳じゃないけど、ちょっと悲しいな
「…そっか」
「あ〜あ、ま〜くんがいじめた〜」
「Aちゃんが可哀想だわァ〜」
「お、お前ら…!」
私が落ち込んでると、真緒は顔を赤くしながら私に弁解してきた
私が怒ると思ったのかな
凄く言い訳がましくて、浮気がばれた彼氏みたいな焦り方をしてる
「ち、違うんだA!誤解しないでくれ!」
「?うん。誤解も何も、真緒が教えてくれないんだし…はっ!」
「「…?」」
教えてくれないなら、今度は私が探せば良いんだ
真緒がそうしたみたいに
「真緒」
「は、はい!!」
「真緒の秘密、私が探し当ててみせる!」
「…へっ?」
そんな感じで、私は真緒の秘密を探り出す事になった
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作者名:赤月 音 | 作成日時:2021年6月14日 16時