6 ページ7
そして私たちは妖寺についた。
A「それで、どうしてここに？」
尾狐「お前に伝えなきゃいけないことがある。」
A「え、何？」
尾狐「…。」
A「どうしたの？」
尾狐「説明するより見せたほうがいいかな？」
A「見せる？」
尾狐「ああ。」
…どろん…
A「え、尾狐…く…ん？」
そこには着物を着てて、頭には耳が付いていて、後ろには尻尾が９本生えている男の子がいた。
尾狐「ああ。これが俺の本当の姿なんだ。」
A「尾狐くんって一体何者？」
尾狐「俺は九尾の妖怪だ。」
A「きゅ…？」
尾狐「九尾だ。」
A「え、でも…。幼稚園…。」
尾狐「ああ。幼稚園までは通っていたがそのあとはずっとこの寺にいる。」
A「え、小学校から行ってないの？」
尾狐「ああ。あとさ、鳥羽って奴覚えてるか？」
A「鳥羽？」
尾狐「ああ。」
A「いや…覚えてない…。」
尾狐「そっか。あいつ意外と別の意味で目立ってたんだけどな…。」
A「別の意味？」
尾狐「ああ。あいつな…。」
「おい、俺の話すんなよ。尾狐。」
『え、この人、どうして木の上に？それに…。背中に…羽が生えてる…。』
今木の上にいる人。
その人の背中には黒く大きな羽が生えている。
「久しぶりだな、A。」
A「え、貴方は？」
「覚えてないのか？」
尾狐「A。さっき話してた奴。鳥羽だ。」
A「え、この人が鳥羽くん？」
鳥羽「そうだ。なんだ、本当に忘れてるのか…。」
尾狐「こいつは小さい頃…。」
鳥羽「おい。」
尾狐「あ、悪りぃ悪りぃ。」
A「え、どうしたの？」
鳥羽「俺、生まれた時からさ…。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ザク丸 | 作成日時：2017年5月15日 22時
