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今私は学校で授業を受けている。
国語の授業だ。
だから勉強しなくてもいいのではないかと思い、今は窓から空を見て昨日のことを思い出していた。

『尾狐くん、今どこにいるんだろう。私のこと待ってるのかな?』

そんなことを考えていると…

先生「では榮倉。この文を読みなさい。」

A「え、あ、はい!」

と、返事はしたものの、話を全く聞いてなかったので、教科書を開くことしかできず…。

A「えっと…えっと……。」

私がどこを読むのか迷っていると、

〜「124ページの〈私は〉からだ。」〜

A「えっ!?」

先生「どうした榮倉。読む場所分からないのか?」

A「はい…。すいません…。」

先生「全く。124ページの〈私は〉からだ。じゃあ、読め。」

A「はい…。」

『さっきの声は尾狐くんだよね?なんで分かったんだろう。』

私は読み終わり席に座る。
それからずっと考えていた。


そして授業が終わり、下校の時間。
今日は友達が他に用事があり、早く帰ってしまって今は1人。

〜「おい、ちんたら歩いてないで早く俺のとこ来いよ。」〜

『あ、尾狐くんだ。全く…って、見えてるの!?』

〜「見えてるよ。早くしろ。」〜

『え、聞こえてるの!?』

〜「聞こえてるよ。あーもう。お前遅すぎ。」〜

『え、遅すぎって。』

…どろん…

A「!?」

誰もいなかった私の前に、尾狐くんがいる。

A「え、なんで!?どこから来たの!?」

尾狐「これは俺の分身。ほら、行くぞ。」

A「え、行くって?どこに?」

尾狐「どこって、妖寺に決まってんだろ?」

A「あ、そっか。」

尾狐「あ、あとさ、お前ん家どこ?」

A「え、なんで?」

尾狐「なんでって、荷物置くだろ?」

A「あ、そうだね。」

尾狐「で、どこなんだ?」

A「もうすぐ着くよ。」

そして私と尾狐くんは私の家に着いた。
私は荷物を置き、外に出た。
そして、尾狐くんと一緒に妖寺に向かった。

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作者名:ザク丸 | 作成日時:2017年5月15日 22時

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