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妖町に引っ越しをしてから１週間が経った。
妖町の高校で虐めはなく、今は楽しく生活している。
ある日…
友達「ねえねえAちゃん、妖寺って知ってる？」
A「妖寺？」
友達「そうそう。なんかね、私のおじいちゃんが言ってたんだけど、あそこに妖怪が住んでるんだってぇー！」
A「妖怪ー？？」
友達「そうそう！興味あるー？」
A「いや、ないかな。」
実は幼稚園の頃、ある男の子がいた。
その男の子は私より２つ上のかっこいい男の子だった。
名前は忘れてしまったけれど、
《お前、妖怪好き？》
と、言っていたことがあった。
でも私は妖怪が何かもいまいちわからなかったし、興味もなかった。
でも、私はその男の子の事が好きで、
《うん！大好きだよ！》
と、答えた。
私がそう答えて男の子が返した言葉は、
《お前、嘘ついてない？》
だった。
私はその時少し怖かった。
「………ちゃ…？」
「………ちゃん？」
友達「Aちゃんっ！」
A「！？ ど、どうしたの？」
友達「どうしたのって、逆に私が聞きたいなぁ。Aちゃん、大丈夫？ぼーっとしてたけど…。」
A「大丈夫大丈夫！」
友達「そう？じゃあ、私そろそろ帰るね、バイバイ！」
A「ばいばーい。」
私は友達と別れてから考えた。
『妖寺…。行ってみようかな…？』
そして家に着き、お母さんには友達と遊んで来るといい、私は妖寺を探しに行った。
-夕方-
「はぁ。見つからないなぁ。」
私は夕方になるまでずっと探していたが見つからなかった。
『そろそろ帰ろうかな…。』
そう思っていたら、目の前にあの人が現れた。
その人は、幼稚園を卒園してから一度もあっていなかったあの男の子に似ていた。
「お前、来んのおそい。」
A「え、あなたは？」
「忘れたの？」
『あ、もしかして…。あの男の子…。』
A「もしかして、尾狐…君……？」
尾狐「そーだよ。なんだ、忘れてなかったか、良かった。」
『あ、やっぱりあの男の子だ。』
私は安心したのか、涙が出てきた。
尾狐「お前、泣いてんの？」
A「な、泣いてないっ！」
尾狐「ふっ、お前ってさ、ちーさい頃から何も変わんねーなっ！」
A「す、少しは変わったよ！」
尾狐「ふーん、じゃあ、聞いてみようかな。お前の変わったとかが何処か。」
A「当てるの？」
尾狐「ああ。例えばな…。
《お前、妖怪好き？》」
A「えっ。」
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作者名：ザク丸 | 作成日時：2017年5月15日 22時
