第二十四話 粟田口だよ！全員集合！！ ページ25
なんでコマが？？
まだ地味に痛いこめかみを撫でながら後ろを見る。
『？』
その瞬間、何人かの短刀たちが走り去っていくのが見えた。
多分、というか確実に粟田口の短刀達だったな…。
とりあえず走り去っていた方向へ向かってみる。が
『あれー、見失ったかな？』
そう。この本丸バカでかいのよ…見取り図を覚えているけどねドヤアアァァァ！
なのになんで見失ったのかって？それはそれですな。
『あれ、一期さん』
一期「おや。主。いかがされましたか？」
『あいや、さっき一期の兄弟たちが走り去っていくのが見えてね。このコマを返そうと追いかけたんだけどやっぱ早くて…』
一期「わざわざありがとうございます。主。弟たちならこの奥の部屋にいますが返してきましょうか」
『いや、私が返そう』
いい加減、他の子達とも接触を図りたい…仲良くなりたい…
一期「左様ですか。なら私もご一緒します。そのほうが主も安心でございましょう」
『お、ありがとう！』
そして一緒に向かった奥の部屋。確かここは広めの部屋だったな。
一期「どうぞ、主」
先に入ってくれた一期につれて入ると
前田「主君！」
五虎退「あ、あるじさま…」
薬研「よ。」
いつもの三人、と少し離れてこちらを伺うように見ている粟田口の短刀達。
『このコマを届けに来たんだ』
薬研「ほら、お前たち。素直になれよ」
『？？』
コマを見せると薬研は後ろの他の子達に話しかける。
前田「大丈夫です。この方はいい主君ですよ」
五虎退「はい…」
すると恐る恐る粟田口の短刀達が寄ってきた。
乱「あの、ごめんなさい！」
厚「コマ、ぶつけるつもりはなかったんだ…」
信濃「あの時、包丁が変なこと始めたから」
包丁「えぇ！！？俺のせい！！？」
後藤「ただオレたち…そのなんだ」
秋田「主君と遊びたかっただけなんです！」
平野「大丈夫でしたか？お怪我は？」
『あ、大丈夫だよー』
博多「なら良かったばい！」
毛利「痣、にもなってなさそうですね」
なんだこの天使たち…こんな一気にかわいい子たちに囲まれて私は幸せだ…あぁ、聞こえますかお父様、感じますかお母様。私は今天国にいます…
一期「え、コマをぶつけたのですか！？」
乱「わざとじゃなかったの！」
平野「どうやって話しかけようか悩んでいたら」
後藤「話し合いに飽きた包丁がコマを回し始めて」
毛利「それを僕が気付かず踏んだコマが主さまの方に飛んでいってしまって…」
そんな漫画みたいなことあるんだな…
第二十五話 粟田口だよ！全員集合！！ -2-→←第二十三話 予習復習。あ、復讐か
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして！コメント、誤字の報告ありがとうございます！ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします！ (2020年6月4日 14時) (
レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです（≧∇≦） (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第１３話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：稲森 | 作成日時：2020年5月28日 11時
