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8話 ページ11










_______また、こうなってしまった。


机の上に上半身を乗せ、上に条野さんが私を逃げないようにと被さり、正直に体位がキツいし、





『じょ、条野さん…??退いてくれませんか?』





「貴方は私が虐めないと判らないので、退くのは無理です。」


『おっしゃる意味が判りませんが…?』




彼の表情を見るあたり、退いてもらうのは無理そうだった。

というか、矢っ張りこうなるから条野さんに会いたくなかったのだ_





「態と私を避けたでしょう?何故です?」


『だ、だって……前に私の事を虐めるって…』


「云いましたけど、それが何か?……貴方の壊れる音が聞きたいだけですよ。」


『本当に警察なんですか…』




前職は知らないが、きっと彼の過去は警察に似合わない事をしているだろう

鐵腸さんとは真逆の存在で、何でもこなす事ができる反面、裏の顔を持っている。





『条野さん、本当に顔近いので……』





ジリジリと顔を寄せる彼に少し戸惑いが隠せない。
綺麗なまつ毛にぷッくらとした唇__遠くから見ても顔が整ってることは十分に理解していたが、、




思わず、条野さんの顔を手で阻止した。
然し、反応を楽しむかのように私の手を無視して更に接近してきたのだ。






『…じょっ!条野さん!……近いっ!』


「これくらいしないと貴方は私を意識して下さらないでしょ?」



『何を、云って……!』




彼との距離はもう1cm。
手を離せば直ぐにでも接吻しやすい距離だ____なんて考えている場合じゃない!




私のファーストキッスは、せめて好きな人が善い!、!





______そこで私は善い案を思いついた。







『こ、これ以上近付いたら条野さんと接吻(キス)しますよ!!!!?』





「……………」






条野さんはその瞬間で黙った。



何としてでも彼を止めようとした作戦は、これしか無かった。




彼は私を虐めるのは私が気に食わないからだ。

___私が嫌いなら、接吻なんて死ぬほど嫌がる筈。
逆に、彼の嫌な表情でも拝めようではないか。








………そんな阿呆の考えをしていたのは私だった。








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雨と雫(プロフ) - まじですかどうしよう←いや本ッ当イラストうまいですね!?どうやったらそんな絵がうまくて文才になれるんですか…?ひやつさん大好きです💕! (6月22日 19時) (レス) id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 雨と雫さん» そのコメント嬉しすぎて逆に目ん玉飛び出しました🤭✨イラストも見て頂き、ありがとうございます! (6月21日 22時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
雨と雫(プロフ) - あぁあ、、、面白すぎて目が飛び出るかと思いました!!←ひやつさん絵もうまいし文才だし完璧じゃないですか、、、更新頑張ってください! (6月18日 13時) (レス) @page15 id: 312a1378ed (このIDを非表示/違反報告)
ひやつ(プロフ) - 醤油ラテさん» コメありがとうございます!更新頑張りますね!✨ (6月7日 13時) (レス) id: b23e9ed6da (このIDを非表示/違反報告)
醤油ラテ - めっちゃ面白いです!!早く続きがみたいです……😌🎀 (急かしてるようにみえたらすいません…) (6月3日 8時) (レス) @page14 id: 74e0460151 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひやつ | 作成日時:2023年3月25日 21時

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