【鉄血のオルフェンズ】鉄華団と元情報屋の少女 Part8 【完】

ここに居ていい ページ42

貴女side



三日月「！！」





MA(モビルアーマー)から白い煙が立ち上り、それが地面を引き裂いて前方へと走る。





そして大きな叫び声を響かせた。





大きなその姿を現したMA(モビルアーマー)




記憶が蘇る。





そう…





アイツを殺す。






マクギリス「バカが…！目覚めさせてしまったのか」





白煙…そしてその前に立ちつくすイオク機




三日月「はぁ〜」




と好奇心の入り混じった三日月の声…。




白煙の中から振るわれたハシュマルの尻尾のようなウネウネと動き、イオク機の左肩アーマーを弾き飛ばした後、左腕を折って切断し、さらに機体を宙へと舞い上げた。





***



今、理性を保つのが精一杯だ。




コロセ...コロセ...コロセ...コロセ...！




頭の中に響く




自分の中で押し殺していた兵器としての自分。




その自分がMA(モビルアーマー)を見て這い上がろうとしてる。





来るな…もう私は…私は兵器じゃない…





三日月が言ってくれた。




Aは人間だって、だから私はもう…！





三日月「A行くよ」




貴女「三日月…」





三日月「大丈夫？」





貴女「三日月…わ…私…」




三日月「大丈夫、俺が守るから…」




抱き締めてくれた。





私にはこの温もりがある。





ここに居ていい。




三日月が守ってくれる…

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