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先生「『!!?』」
安倍が襖を開けると暗闇が広がっていた
つむり「ありがとう人の子よ」
『まって、つむり!』
そういい、地面に手をつきフラフラな状態で顔を上げた
『こちらこそありがとう!レイコさんと遊んでくれて、待ち続けてくれて、どうして逢いに行かなかったのかは私には分からないけど
レイコさんは楽しかったって思ってる感じたの!
だから!……』
つむり「A殿、ありがとう
そなたに会えて良かったよ」
ウサギ「私も貴方様に会えて良かったです
怖い目にあったのにモノノケ庵を探してくれてありがとう、これは傷薬です」
そう言ってAに綺麗な紅色の入れ物を渡すウサギ
2人は手を振りながら隠世の扉に入っていった
安倍と芦屋が扉を閉めると同時にドサっという音が後ろから聞こえる
振り向けば顔面蒼白で汗をかき、息が荒いAがうつ伏せに倒れていた
芦屋「ど!どうしたの!?」
慌てて駆け寄る安倍と芦屋
安倍がAの体を正面に向けると鎖骨下、胸より少し上の位置に血が滲んでいた
芦屋「安倍さん!この子怪我してる!」
安倍「みりゃわかんだろ!いったいいつから…」
先生「全く、だから無理はするなと言ったのに…」
ドロンと言う音と共に煙が立ち、晴れるとAがもう1人立っていた
先生「全く、ウサギは気づいてたというのに、こら起きろA!」
『…っ、ニャンコ、先生…ごめん』
先生「最初のデカブツの爪が刺さったな、そこから妖気が入り込んだんだ、全くこれだから人間の身体は軟弱なんだ」
『返す言葉もありません…』
先生「小僧共はあっち向いてろ、治療するから」
芦屋「は!はい!すみません!!」
芦屋はすぐに反対を向くが安倍は何か考え込んでいるかの如く聞こえていない
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時