廿捌 ページ29
大広間で合宿生全員が食事を取る中、伏見は芦屋達に先程の事を話していた
伏見「そしたらね、薄茶色の髪の綺麗な女の人が声かけて来てから元気戻ったんだー」
安倍/芦屋「「!!?」」
二人は顔を見合わせる
芦屋「フッシー他に何か見なかった?
頭の大っきい猫とか」
伏見「何それー?あ、でも、男の人の所に走って行ってたよ。でも、あの人何処かで見た事ある気がするんだよねーテレビかな?」
芦屋は伏見の一言に携帯である人物を検索をする
芦屋「ねぇ、この人じゃなかった?」
伏見「あーそうそう!
俳優の名取周一に似てたよ」
伏見の言葉にバンと箸を置き安倍が席を立つ
安倍「……失礼」
いつもよりワントーン低く、絶対零度のオーラを背に部屋を出て行く安倍に
半泣きになりながら慌てて追いかける芦屋
伏見と嵯峨は顔を見合わせた
フロントに問い合わせたが個人情報だからと教えて貰えず、旅館内を探してみるが見当たらなかった
すると安倍は庭から小さな妖怪の気配を感じ
縁側のドアを開けると
『あ…』
芦屋「あー!!」
安倍「……」
「ひぃ!また人の子!!」
『あ、ちょ!待っ…[パシ]!?』
小さい妖怪を追うため走りだそうとすると安倍に手を掴まれそれは叶わなかった
安倍「……よう、奇遇だな
そんな所で何やってんだァ?」
芦屋「『ヒィ!』」
安倍さんの後ろには般若がいるかの如く
恐ろしい顔と雰囲気を纏っていた
名取「A居たかい……って君は!」
先生「よう、安倍の小僧
何で在るのだ?」
名取「とりあえずAの手を離してくれるかな?
話はその後だよ」
ニコッと笑っているが二人の間には火花が飛び散っていた
Aは色々面倒な事になったなぁ…
と大きなため息をついた
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、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月7日 22時) (レス) id: 7cb5057192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シェリー | 作成日時:2018年8月7日 22時