I want to live quietly (ページ7)

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幼馴染達との再開ページ7

｢A～来たよおー｣
｢元気か～｣
｢刺されて元気なわけないだろが｣

私が苦笑しながらツッコミを入れたのは、幼なじみの美月(みっちゃん)と同じ部活の汐穏(しおちゃん)だ。2人とも入学した時からのお付き合いで(みっちゃんは幼なじみだけども)、ずっと仲良くしてもらっている。

｢ところで、どれくらいで退院できるって？｣
｢うーん…よくわからん☆｣

私がてへぺろっ、というジェスチャーをすると、2人ともその場で転ける。ノリがいいなあ、なんて思いながら、テキトーな数字を叩き出す。

｢1ヶ月くらいかな。分かったら連絡するよ｣
｢うっす｣

みっちゃんが返事をしてから、しばらく3人で(私も例のことは忘れて)喋っているとしおちゃんが､あ！と声を上げた。

｢どしたん汐穏｣
｢もう帰んなきゃ塾始まっちまう｣
｢マジか｣
｢うん、ごめんねA｣
｢ええよおうちはここで寝てりゃいいんだから｣
｢気楽でいいな｣
｢つつくなって痛い痛い｣
｢｢HAHAHA｣｣

ひとしきり3人で笑ったあと、2人は解散した。私は病室で1人スマホを弄り始めた。するとまたドアが開き、今度はお医者さんが入ってきた。

｢どうも、ジョルノさんからお話は伺っております。水咲さんには、1ヶ月ほどここで入院していただくということで…｣
｢はい、お世話になります。｣

バッチリ営業スマイル&よそ行きの声でいい子を演じる。まあいつもの事だ。

(1ヶ月か、良かったわーこれで1週間とか言われたら汐穏たちに何言われるか…)

｢それじゃ何かあったらそのナースコールを押してね、看護婦さんが来てくれるから｣
｢はい、わざわざありがとうございます｣

お医者さんが帰っていき、私は連絡すると言った言葉が嘘にならないようLINEを立ち上げながら考えた。

(あの調子じゃ、スタンドがどーたらこーたらって話は聞いてないのかな、なんて)

｢あ、｣

1ヶ月入院するってことは…

お勉強はどうしろと！？

正直なところ、真面目な話、私の友達の中には、真面目にノートを取ってる人なんぞ全然いない。言葉は悪いが、馬鹿、が多いのだ。

｢はあぁぁあ…次のテストは絶望的だな…｣

私がベッドに突っ伏しているとブー、と携帯がなった。突っ伏したまま携帯を顔の前に持ってきて、目のあたりだけ上に向ける。

そこには、LINEからの通知が表示されていた。送り手は…

｢美空(みそら)だ！！｣

そうだ忘れていた！私の友達で唯一まともにノートをとっている人を！

私は美空へLINEを送った｡